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NSX ManagerをSmallで構成するとSDDC Managerからのアップグレードが失敗する

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概要 NSX Manager は Medium 以上で構成すべし   背景 VCF 5.2 環境を vSAN AF 4 ノード( MGMT ドメインのみ)で構築し、アップグレードを検証した。 NSX 側で何かを作成する予定はなかったため、 NSX Manager は Small を選択した。   事象 VCF 5.2.0.0 → 5.2.1.0 へのアップグレード時に NSX Manager の Update が失敗する問題に遭遇した。 SDDC Manager の LCM ログからは原因がはっきりとはしなかったが、 NSX Manager のメモリ使用率のアラーム(エラー)が出ており、 断続的に NSX Manager のメモリ使用率が 90 %を超過するような状況だった( Small なのでメモリ使用率は 16GB )   ※ NSX は構築直後の状態で何も変更や作成をしていないにもかかわらずこの状態だった   対処 以下の公式ドキュメント内のオプション 1 の手順にて、 NSX Manager のメモリを 16GB->24GB に増設した。 https://techdocs.broadcom.com/jp/ja/vmware-cis/nsx/vmware-nsx/4-2/administration-guide/operations-and-management/managing-the-nsx-manager-cluster/resize-an-nsx-manager-node.html     結果 結果として、 NSX Manager の Update を無事に完了することができた。 VCF 環境で NSX Manager を Small で構築するとアップグレードが安定しなくなるのでやめた方が良い      

SDDC Managerでvimを使う場合の小ネタ

概要 SDDC Manager で VI を使ってファイルを編集する際に、右クリックでコピペができない場合( insert VISUAL となる)の対処     背景 VCF on VxRail で 8.0.300 → 8.0.310 へのアップグレードをする際に以下の KB の事象に遭遇をした。 https://knowledge.broadcom.com/external/article/323978/troubleshooting-resolve-vxrail-upgrade-f.html   KB の対処の中で Checksum ファイルを作成する必要があるが、 vi で作成しようとした際に SHA-265 のコピペができなかった。 原因 SDDC Manager ではデフォルトで vim でマウス操作が有効になっており、結果として右クリックに反応してペーストではなく、ビジュアルモードが起動していたためのようだ。   参考: https://knowledge.sakura.ad.jp/22465/ https://qiita.com/manabuishiirb/items/6fb8ff796d8e016f40c6   対処 上記参考ページでは .vimrc を作成 / 編集する方法が示されているが、実は vim 起動中にコマンドモードにて、 set mouse-=a として、マウスを無効化するだけでも良い。 ただし、 vim を開きなおすとその設定は消えるため、恒久設定としたい場合は .vimrc のほうが良いと思われるが、 SDDC Manager はアプライアンス製品のため、極力デフォルトからいじりたくないのと、 SDDC Manager で vim を触るシチュエーションはそこまで多くないのでコマンドモードでの One Time の変更が便利と思う。   まとめ SDDC Manager の vim はデフォルトではコピペができないのでコマンドモードで set mouse-=a とすれば OK 。 なお、そもそものきっかけとなった KB手順は正確ではなく、 実際には checksum ファイルは自動作成であったため、そ...

Cloud Builder 5.2を再利用する(失敗)

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  概要 VCF ライセンスで SDDC 構成を組むためには Cloud Builder VM をデプロイして、管理ドメインを構築する必要がある。 この Cloud Builder は一度管理ドメインの構築に成功すると、基本的に別の管理ドメインを構成できない。 ただし、 Broadcom KB に Cloud Builder をリセットする方法について記載があるので、 Broadcom KB の手順で Cloud Builder 5.2 を再利用できるかどうか試す     参照 KB https://knowledge.broadcom.com/external/article?legacyId=75172     5.2 で実施する場合の注意 まず、第一に KB にも記載のある通り psql コマンドを Full Path で入力する必要がある。 第二に、 KB では sudo で実施しているが、デフォルトの admin ユーザでは sudo で実行できなかったため、 su で root ユーザにスイッチしてから実行した。 第三に、 Resources というテーブルがなくなっていた(下記の出力例参照)   root@cb [ /home/admin ]# /usr/pgsql/13/bin/psql -U postgres -d bringup -h localhost psql (13.14) Type "help" for help.   bringup=# delete from execution; DELETE 9 bringup=# delete from "Resource"; ERROR:   relation "Resource" does not exist LINE 1: delete from "Resource";                 ...