投稿

11月, 2023の投稿を表示しています

ロードバランシング設定とリンク障害~復旧時の挙動について

イメージ
  リンク障害と Active/Standby の挙動について Active/Standby 、つまり NIC Teaming のロードバランシングで「明示的な Failover 順序の使用」を選択し、ネットワーク障害検出で「リンク状態のみ」を選んだ場合の挙動について確認する   この場合は非常にシンプルな挙動となる。 つまり、平時は常に Active に設定された Uplink を利用し、 Link Down が発生すると Standby の Uplink に切り替わる。 そして、 Link 復旧後は元の Uplink に戻ってくる(※ Failback が有効)     リンク障害と Active/Active ”発信元の仮想ポートに基づいたルート”について 次に、「発信元の仮想ポートに基づいたルート」を利用した場合の以下の挙動について確認する   該当のロードバランシング設定については以下のドキュメントに説明がある 発信元の仮想ポートに基づいたルート (vmware.com)   上記の設定においては、各仮想ポートに対し、 Uplink 利用の優先順位が基本的に固定的に割り当てられるため、 Link ダウン時にもう片方の Uplink に Failover した場合、 Link 復旧後には元の Uplink に戻ってくる挙動となることを実機で確認した。       リンク障害と Active/Active ”物理 NIC の負荷に基づいたルート”について 次に「物理 NIC の負荷に基づいたルート」の挙動について確認した。     物理 NIC 負荷に基づいたルート (vmware.com)     この設定の場合、ドキュメントの説明にもある通り、物理 NIC の負荷に応じて利用する Uplink を動的に決めるため、 「仮想ポートに基づくルート」のように各仮想ポート毎に個別優先順位が設定されているわけではない、 そのため、リンク障害時に Failover したのち、リンクが復旧したとしても、その際に物理 NIC の使用率が 75 %を超えていなければ、 Uplink の再アサインが発生しないため、自動的に Failback することはない