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vSAN iSCSI Targetでちょっと苦戦した話。

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ちょっとしたメモとして投稿。     事象 vSAN iSCSI Target を作成したのにESXiホストで iSCSI サービスが LISTEN されない   原因 vSAN iSCSI ターゲットの設定画面にて、「デフォルトの iSCSI ネットワーク」で指定したvmkernel portが IPv4 無効な場合に 発生する   説明 vSAN iSCSI Target を有効化する際に、デフォルトの iSCIS ネットワークとして既存の vmkernel port を選択する項目がある。   この項目は、その後のステップで iSCSI ターゲットを作成する際に任意の vmkernel port で上書きできるため、この時点で実際に利用する vmkernel port を指定する必要はない。 しかしながら、実際に iSCSI ターゲットのインターフェースとして利用可能な vmkernel port を利用する必要がある。 たとえば、 VxRail などのアプライアンス製品では vmk0 は自動検知用(IPv6利用)として ipv4 が無効化されているケースがある。 このようなケースにおいて、ipv4が無効化されているvmkernel port を「デフォルトの iSCSI ネットワーク」として指定した場合、vSAN iSCSIターゲットサービスの起動時に該当のポートを iSCSI ターゲットとしてバインドすることができず、正常に起動できなくなる。結果として、 iSCSI ターゲット作成時に上書きした他の vmkernel port も含めて iSCSI 接続ができなくなる。   仮に以下の設定をしたとする。 ・デフォルトの iSCSI ネットワークとして vmk0 ( IPv4 が無効)を指定 ・作成した iSCSI ターゲットで vmk5 を指定   この状況で iSCSI Target (vmk5 利用 ) に対して iSCSI 接続を試みても接続ができない。 vitd.log を確認すると以下の実際には使われない vmk0 に対して iSCSI サービスのバインドができないため、 vmk5 へのバインドも実施されていないことがわかる。   (vitd.log)