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VCSAのUpdate をためす

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  概要 vCenter 8.0U1 から 8.0U2 への Update をためす     実施手順 vCenter の VAMI GUI ( TCP 5480 )からの実施した。 https://vCenter:5480 にブラウザでアクセスすると VAMI GUI にログインできる。   左側のナビゲーションから Update を選択すると、自動的にインターネット接続にて最新の vCenter Update の情報を取得してくる   バージョンの一覧が表示されたら、ターゲットバージョンを選択して STAGE ONLY か STAGE AND INSTALL を選択する   STAGE ONLY を選択すると任意のタイミングで INSTALL が可能になる STAGE 完了後に INSTALL を押下して Update を開始する あとはウィザードの通りに一本道に進めていく。 途中で自動的に再起動し、 20 ~ 30 分で完了する    

AnsibleでvSphere上に仮想マシンを大量展開する

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この投稿は、 vExperts Advent Calendar 2024   の  2 日目です。 本当はvSAN関連で別のネタを用意していたのですが、パブリックに公開するにしては内容的にちょっとアレな気がしたので、没ネタについては機会があればオフラインイベントでご紹介しようかなと思います。 紆余曲折ありましたが、今年は少し角度を変えてAnsibleネタにしました。 仮想マシンを大量展開 検証用途などで大量にVMを展開したいケースなどあると思います。 一般的には PowerCLI で実施するケースが多いと思いますが、個人的には PowerCLI は好きじゃないので Ansible でやってみます。     Ansible で for 文ライクな繰り返し処理を記述する  AnsibleのインストールやVMwareモジュールの使い方などについては前回、前々回のブログをご参照ください。 #前回ブログ URL https://itorwar.blogspot.com/2024/05/how-to-use-ansible-vmware-module.html  #前々回ブログ URL https://itorwar.blogspot.com/2024/05/how-to-use-ansible-module-for-vxrail.html   Ansible で for 文のような繰り返し処理を記述するには loop や with_items ディレクティブを利用することで可能となります。 for 文のような整数のシーケンスを生成するためには、 range ファンクションを使います。 どうやら最近は loop 変数のほうが主流なようですが、本記事では with_items ディレクティブを利用しています。 Ansible は細かい仕様や文法を知らなくても利用できる点が魅力だと思っておりますので、細かい解説はしません(というか知らない)。 ループをさせたいタスク内に with_items ディレクティブを記述すると、 with_items 内で指定したシーケンスの数だけ繰り返しされます。 シーケンスはタスク内の item 変数に格納されて繰り返し処理のたびに違う変...

AnsibleでVxRailの操作をする

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  Ansible とは Python で実装された、 IT 自動化ツール(構成管理ツール)です。 エージェントレスで設定ファイルが少なく、記述がシンプルなのが特徴です。 2012 年に開発プロジェクトが開始され、 2013 年に Ansible Inc 社が設立されました。 2015 年に Redhat 社に買収されました。   Ansible は YAML 形式のファイルで処理を記述し、直観的にわかりやすく学習コストが少ないのが特徴です。 Linux や Windows サーバの操作だけでなく、追加のクライアントモジュールを利用することで、様々なアプライアンスやベンダーの製品に対応することができます。   本記事では Dell VxRail を Ansible を利用し情報取得や操作をしてみます。   Ansible の準備 Ubuntu 22.04.2 LTS を準備して Ansible をインストールしました。   $ cat /etc/os-release # Ubuntu 22.04.2 LTS を想定 $ sudo apt update $ sudo apt install software-properties-common $ sudo add-apt-repository --yes --update ppa:ansible/ansible $ sudo apt install ansible $ ansible --version # 正しくインストールされてバージョンが表示されることを確認   Ansible Module for VxRail の準備 次に Ansible Module for VxRail を準備します。 手順は以下の URL の内容に従いました Infrastructure as Code with VxRail Made Easier with Ansible Modules for Dell VxRail | Dell Technologies Info Hub     $ cd...

AnsibleでvSphereを操作する

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  Ansible で VMware モジュールを利用するための準備 Linux への Ansible のインストールについては 前回の記事 をご参照ください。   Ansible で VxRail の操作をする   この記事では VMware モジュールの準備から説明します。 Ansible で vSphere を操作するには pyvmomi が必要です。   $ pip install pyvmomi   さらに上記に加えて一部のモジュールは vsphere sdk for python が必要なります。 $ pip install --upgrade git+https://github.com/vmware/vsphere-automation-sdk-python.git   すでに Ansible がインストールされていれば準備はこれだけです。     VMware モジュールの使い方 Ansible で vSphere を操作するためのモジュールの使い方は以下を参照します。 Community.Vmware — Ansible Documentation   基本的には使いたいモジュールのドキュメントの最後にある Example を参考に YAML ファイルを書けばよいです。 パラメータの説明が必要になった時に、改めてドキュメントを見直すくらいで、たいていのモジュールは利用できます。   インベントリファイルを作成する 各モジュールを利用するたびに、変数部分に毎回 IP アドレスや認証情報を入力するのは手間です。 各モジュールのドキュメントはたいてい同じ変数で vCenter の hostname/user/password を扱っていますので、 変数を設定するためのファイルを個別で作っておくと再利用しやすく便利です。   以下のように作成しましょう。 vcenter server ip と password は環境に適したものを入れてください。 username は ...

Aria Operations for Logs で任意のイベントを通知する

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はじめに vSphere で発生するイベントはアラーム定義で通知設定をすることで監視が可能となる。 しかし、アラーム定義に存在しない or 設定できないイベントを通知するためには、アラーム定義以外の方法を活用する必要がある。 また、 GUI からアラーム定義のすべてに対して通知設定をするのが手間な場合もある。 今回は VVF/VCF に付属する Aria Operations for Logs を利用して、それがの未定義のイベントを検知&通知する方法を紹介する   今回の目的 Aria Operations for Logs で vSphere のイベントを収集し、アラーム定義で設定ができないイベントを定期的にテキストでクエリし、ヒットした場合はメール or Webhook で通知する     Aria Operations for Logs のインストール   Aria Operataions for Logs は OVA 形式で Broadcom Support Portal からダウンロードが可能である。 ダウンロードの手順と、 OVA のデプロイの手順は割愛する。 ネットワーク設定などは OVA デプロイ時のウィザードで設定が可能である。   OVA デプロイ後に起動をすると、設定した IP アドレスで初期セットアップ画面にアクセスできるようになる 「次へ」をクリックして先にすすむ。     今回は完全に新規なので、「新しい展開の開始」を選択する。 この画面で 2 ~ 3 分待つ。     E メールは入力しなくてもよい。 Admin パスワードを入力して先に進む。   ライセンスキーがある場合は入力する。 評価のみの場合はスキップで先に進む。   システム通知先を設定できる。あとからデモ設定は可能。 設定せずに先に進むことができる。   次に NTP 設定画面に移る。 デフォルトで vmware の NTP サーバ群が入力されている。 ログサーバの性質上、きちんと同期できる NTP サーバを準備した方が良い。 ...