vCenter の HTTPS Connection Limit について

事象

大規模環境かつ、vCenterと連携する 3rd party ソリューション を利用している環境にて、vCenter との HTTPS 疎通を試みた際に、SSL Handshakeがエラーで終了し、vCenterに対し接続やAPIの実行などができない


原因

vSphere 7 以降では、vCenter で2つのリバースプロキシサーバが稼働している。rhttpproxyサービスで構成を管理し、Envoyにてすべての443接続をハンドルしている。



参考:

https://docs.vmware.com/jp/VMware-vSphere/7.0/com.vmware.vsphere.security.doc/GUID-AC953373-6A18-44A2-A94A-9054C5907090.html


Envoyのログを見たところ以下のようになっており、https connection の Limit に達していることが示唆されていた。


#### var/log/vmware/envoy/envoy.log

2022-xx-yyTzz:aa:bb.cccZ warning envoy[3698] [Originator@6876 sub=filter] [C1867905] remote https connections exceed max allowed: 2048


上記から https の上限が2048になっており、上限に達したために SSL 接続がエラーになっていたとわかる

対処


以下は非公式手順なので、正式な手順はサポートに確認してください。


1. VCSAにSSHにてrootユーザでログインする。

2. /etc/vmware-rhttpproxy/config.xml のファイルの末尾ぐらいにある L4Filter に以下を追加、もしくは編集して数字を増やす。xxxxxとyyyyyには環境に応じた適切な値を入れてください。


<envoy>
<L4Filter>
<maxRemoteHttpsConnections>xxxxx</maxRemoteHttpsConnections> 
<maxLocalHttpConnections>yyyyy</maxLocalHttpConnections>
</L4Filter>
</envoy>



3.以下のコマンドで上記設定をリロードする

service-control --restart vmware-rhttpproxy

 

 

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