PrepareClusterRebootWithNAMMを手動で実行してみる

 背景

過去の記事でもご紹介していますが、vSAN環境はvSAN7U3 から GUI での Shutdown が可能になっています。

とはいえ、まだまだ旧来の reboot_helper.py を利用したShutdownも行われていると思います。

このスクリプトの中では、PrepareClusterRebootWithNAMM が実行され、その結果によっては、Shutdownが先に進まないことがあります。

例えば、稼働中の 仮想マシンがいる場合や、何らかの理由でUnsupported Host となってしまう場合などです。 reboot_helper.py  の出力から原因がわかればよいのですがそうでない場合は、製品サポート窓口に問い合わせることになるでしょう。

しかしながら、 PrepareClusterRebootWithNAMM を直接実行することで、スクリプトでは切り捨てられている部分のメッセージを確認することができますので、それをきっかけに原因特定につながることもあるかもしれません。

この記事では手動で簡単に PrepareClusterRebootWithNAMM  を実行する方法を紹介します。

手順

ESXiにログインして以下のコマンドを実行してください。

cd /usr/lib/vmware/vsan/bin/
python


import reboot_helper
vvchs = reboot_helper.ConnectClusterHealthSystem()
clusterRef = reboot_helper.vim.ClusterComputeResource('ha-cluster')
vvchs.PrepareClusterRebootWithNAMM(clusterRef)


2行目のpython コマンドを実行したタイミングで python の対話モードに入りますが、そのまま以降のコマンドを実行することで、PrepareClusterRebootWithNAMM  を実行し、その結果を直接得ることができます。 

 
 
 

 

 

 

 

 

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