取得しました。VMware Certified Master Specialist – HCI 2023

VMware Certified Master Specialist HCI 2023  とは。

詳細は以下にあります。

https://www.vmware.com/learning/certification/vmware-ms-hci.html

 

ようするに、vSANに関するデザイン、サイジング、構築、トラブルシューティング等に関わる知識とスキルが要求される資格です。

該当するトレーニングを受講したうえで、以下の3つの試験をパスする必要があります。

VMware Certified Professional - Data Center virtualization 2021 or newer Certification

VMware Certified Specialist - vSAN 2021 or newer badge

VMware HCI Master Specialist Exam

比較的新しいVCP-DCVvSAN Specialistを保有していることが条件であり、そのうえでHCI Master Specialist Examにパスすると認定されます。

 

今回はゼロから資格を取得しましたので、簡単に取得についての説明やポイントを記載いたします。

 

必須トレーニング

以下のトレーニングのいずれかを完了する必要があります。

基本的にvSANについての知識とスキルが求められる、ということがわかりますね。

VMware vSAN: Deploy and Manage [V6.7]

 

VMware vSAN: Deploy and Manage [V6.7] - On Demand

 

VMware vSAN: Management and Operations [V7]

 

VMware vSAN: Management and Operations [V7] - On Demand

 

VMware vSAN: Plan and Deploy [V7]

 

VMware vSAN: Fast Track [V7]

 

VMware vSAN: Plan and Deploy [V7] - On Demand Japanese

 

VMware vSAN: Plan and Deploy [V7]- On demand

 

VMware vSAN: Install, Configure, Manage [V7]

 

VMware vSAN: Install, Configure, Manage [V8]

 

VMware vSAN: Install, Configure, Manage [V8] - On Demand

 

私の場合は、知識と経験はありますのでトレーニングは一番手軽に完了できそうな、Plan and Deploy(2日間)を適当に受講しました。

ゼロから勉強する人はきちんと網羅的なトレーニングで知識をつけることをお勧めします。

試験では経験よりも知識のほうが重要ですので、トレーニングの内容を完ぺきに抑えておけば合格できると思います。

 

 

Data Center Virtualization 2023

VCP-DCVの取得については以下がガイドです。

https://www.vmware.com/learning/certification/vcp-dcv.html

 

私は、VCF-DCV 2020を過去に取得していましたので、トレーニングの受講は免除されました。

現在はvSphere7vSphere8の両方の試験がありますが、知識と経験の多いvSphere 7 を選びました。

vSphere 7 Exam2024131日までとなっていますので、受験される際はご注意ください。

 

VCP-DCVの資格試験は過去2回受けており、出題傾向もわかっていたので準備は最小限でしたが問題なく合格できました。

相変わらず、必要性に疑問のある問題も出てきますが、vSphereの基本的な機能を押さえておけば問題ありません。

トレーニングだけで必要な知識をカバーするのは難しいと思いますが、ラボ環境などで一度触っておけば十分ですので、

座学で頑張るよりは自分で構築して主要な機能を実際に設定したりしてみるのが良いと思います。

個人的には以下の部分は日頃触ることがほとんどなかったのでラボで触ってから臨みました。

vSphere LCM

NIOC

SIOC

Resource Pool

 

AutoDeployとかvCenterのサイジングなどは覚えておいても日頃役に立ちませんし、やる気もでないので捨て問題にする想定で臨みました。

さすがに満点とはいきませんが9割くらいで合格できました。

 

数年前にvSphere 6で受験した時よりは、機能拡張に伴って出題範囲も増えていた印象ですが、機能についての基本的な知識があれば十分であり、

範囲は広くなった一方で求められる知識は浅くなっている印象があります。最近のvSphere 7の新機能にあまりなじみがなくても、新機能についての基本的な概念をきちんと理解しておけば問題なく合格できると思います。

 

 

 

VMware Certified Specialist - vSAN 2023

vSAN Specialistについてのガイドは以下です。

https://www.vmware.com/learning/certification/vsan-specialist.html

 

何らかのVCPをもっておくことが取得条件になっていますが、VCP-DCV 2023取得済みなので試験を合格するだけでOKでした。

テストについてはvSAN 7vSAN 8 の二種類があります。

vSAN 7の試験は 2023/07/31までとなっていましたが、私はギリギリで受験できました。

 

vSANについては、普段から業務で扱っていますし、過去に合格したこともありますので、

さすがに大丈夫だろうと思ってノー勉強で臨み、問題なく合格できました。

私が思っていたよりは難しく、8割ちょいくらいしか点数を取れませんでした。

vSANについての基本的な知識があれば問題なく合格はできると思いますが、普段なじみの少ないvLCM関連についての問題が思っていたよりも多く出ていた印象があり、そのせいで点数が伸びなかったと思います。

とはいえ、そこまで多くの部分を占めているわけではないので、苦手な人や使わない人は捨て問題にしてもよいと思いますし、vLCM自体は存在感が増している機能ですのでこれを機に勉強しておいてもよいかと思います。

 

合格するだけであれば、vSANについての基本的な知識が身についていれば問題なく合格できます。トレーニングの知識だけで充分です。

ポイントとしては以下の機能や制限について抑えておくとよいと思います。

vLCMの制限や条件、ベンダーアドオンについてなど

vSAN重複排除&圧縮と圧縮Only(ディスク障害時の影響など)

vSANの暗号化(Data at RESTData in Transitの両方)

 

 

vSAN 8 の場合はvSAN ESAについての知識が求められるようですが、vSAN 8 のほうでも多分合格できたのではないか、と思います。

 

 

VMware Certified Master Specialist HCI 2023

HCI Master取得のための本丸の試験です。

こちらについてはどのような問題が出るのかイマイチわからなかったので、落ちる覚悟でノー勉強で臨みました。(何をすればいいかもわからないので)

結果は合格できたのですが、問題の傾向については若干癖があり、単純なトレーニング受講や業務上の知識だけでは難しいかもしれません。

以下のポイントを押さえておけるとよいです。

・サイジングやデザイン(性能と容量向上と可用性に関わる部分の知識が必要)

vSAN Stretched Cluster

2node vSAN

Witness Appliance

HCI Mesh

SRMvSphere Replication

 

基本的なところはvSAN Specialistの延長線の知識が求められますので、vSAN Specialistに合格できる人はある程度点数はとれると思います。

デザインとサイジング、SRMvSphere Replicationについては、人によっては業務ではあまり利用しないでしょうし、付け焼刃で点数につなげにくいのではないかと思います。問題数も比較的少なめな印象なので捨て問題にしてもよいと思います。

 

ただし、Stretched Cluster2Node vSANは関連する問題は比較的目立っていましたし、その両者と関係するWitness Applianceも同様ですので、この3つはきちんと勉強してから臨んだほうが良いと思います。

またクラスタ間での容量の融通といった観点でHCI Meshについての知識が求められる問題については、表面的な知識があれば解ける問題が多い印象ですので、少しかじっておけば点数につなげやすいと思いますのでお勧めです。

 

前の2つの試験と比較して、複雑な状況を理解して適切なアクションを選択するような問題が多い印象でした。

その分文章量も多く、理解をするだけでもそこそこ時間を取られるのですが、この試験は前の2つの試験(130分)よりも短く100分となっています。

人によっては時間管理も重要になる試験ですので時間のかかりそうな問題はチェックをしておいて、後から見直すのでもよいかと思います。

私の場合は普通にやって95分くらいかかったので最後の5分で軽く見直しするくらいの時間しか残りませんでした。

 

私は普段テストでの見直しはほとんどしないのですが、この試験に関しては業務であまり扱わない苦手分野が比較的多く出たので、答えを絞り込めないものも多く、「消去法で多分これ」みたいな回答が多かったです。自信をもって正解だと思える問題は半分もなかったと思います。

 

とはいえ、冷静に問題を理解し、基本的なvSAN知識に加えて、選択問題にありがちな攻略法を駆使すればある程度の点数は稼げると思います。

最終的には7割ちょいくらいで合格できました。

 

 

 

感想

vSANで2~3年の経験があればノー勉強でも合格は可能なレベルかなと思いました。

 

 

  

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