vSANのIO負荷とCPU使用率の関係性

はじめに

vSANクラスタに異なるIO Rateの負荷をかけてその際のvSAN CPU使用率について確認しました。

  

検証方法

vSAN OSAクラスタ(ハードウェア構成についての詳細は規約に抵触する可能性があるため非公開)

HCI Benchを利用して、1 VMあたり5000~25000 IOPS までの範囲で5000 IOPS間隔で負荷を上げていき、その際のCPU使用率について確認をした

 

vSAN CPU使用率の確認方法

Aria Operationsで確認します。
詳細については別の記事で紹介しています。

  

検証結果

検証の順序的にちょっと見にくいですが、IO Rate 5000~25000までで比例的にvSAN CPU使用量が増加していることがわかります。

 

 

最大IO RateにおいてvSAN CPU使用率が24%ほどとなっていますが、この数値を他の環境に当てはめることはできませんのでご注意ください。vSAN20~30%のCPUを利用する、という解釈は間違い)

別の記事でも説明していますが、CPU使用率(%)は物理CPUリソース(コア*ベース周波数)や、vSANクラスタのハードウェア構成にも依存します。

同じハードウェア構成(メモリ、ドライブ、ネットワーク、ノード数など)でもCPUが違えばvSAN CPU使用率は異なりますし、逆に物理CPUが同じでも、vSANのハードウェア構成が異なれば、最大負荷時のvSAN CPU使用率(%)は異なります。

本番環境と同じ構成を準備するのは困難と思いますので、もし提案・サイジングフェーズにおいて、vSAN CPU使用率の参考値を見積もりたい場合は、本番と同様のIO負荷の時のCPU使用量(MHz)を、できるだけ類似のハードウェア構成で確認するのが良いと思います。

 

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