VLAN Trunkの設定とVLAN統計の取得
記事の概要
ネスト構成などで役に立つVLAN Trunkの設定とVLAN統計情報を取得する方法を紹介する
関連ドキュメント・KB
仮想スイッチ、物理スイッチおよび仮想マシン上の VLAN 構成
vSphereにおけるVLANタギングの種類
vSphereにおけるVLANタギングの方法は以下の3種類がある
上記3つの中で最もメジャーな手法はVSTである。
この方法であれば、Uplinkポートを複数のVLANで共有でき、かつGuestOSに特別な設定をする必要がないというメリットが大きい。
ESTは物理スイッチ側でタギングをする必要があるため、いわゆるポートVLAN方式という形になる。そのためVLAN毎に物理ポートを分けなければいけないため、仮想化によってリソースを統合していることの恩恵が弱くなる。
ひと昔(ふた昔?)前であれば1GbEのNICを多く積む構成も見られたが、近年では10GbE以上のNICで複数のトラフィックを統合する構成が主流なため、ESTが用いられるケースは見たことがない。
VGTはVSTと異なりGuestOS側でタギングを行い、仮想スイッチはすべてトランクポートとして動作する方式である。
この方法はGuestOS側でVLANをタギングの設定をする必要があるため運用・管理上の手間が大きくなる。
しかしながら、ESTと異なりこの手法には一部の状況において、VSTに対する明確なメリットが存在する。
メリット①:GuestOSが10以上のVLANを扱いたいケース
vSphereの制限として、仮想マシンが接続可能なvNICは最大10となっている。
これは推奨や設計上としての上限(ソフトリミット)ではなく、ハードリミットとなっている。そのため、10以上のvNICを構成しようとするとエラーになって構成ができない(下図)。
これは、VSTの仕組みを利用する限り、最大でも10以上のVLANを扱うことができないことを意味する。
一方でVGTの手法を用いれば、単一のvNICで複数のVLANを扱うことができるため、この制限にヒットしない。
メリット②:ネスト環境でのVLANを利用するケース
ESXiのネスト構成だけでなく、昨今ではESXi上で様々なハイパーバイザーを検証する機会も珍しくはない。
多くの場合は、ネストで構築されるハイパーバイザーにもVST相当の機能が存在するため、ネスト環境をホストするESXiの仮想スイッチにおいてはVGTの設定を施すことで、熱と構築される仮想化基盤・コンテナ基盤に対しても物理と同じようにVLANの機能を提供することができる
VGTの設定方法
これはvSS(標準仮想スイッチ)とvDS(分散仮想スイッチ)で設定方法や機能が若干異なる。
いずれの場合も、vNICと仮想スイッチのリンクがタグ無しではなくタグ有(VLAN Trunkポート)として構成されることになる。
vSSでの設定方法
VLAN IDの設定で4095を指定するとVLAN Trunkポートとして動作するようになる。
この場合はすべてのVLANタグを通す設定となり、個別のVLAN IDだけを通すような設定はできない。
vDSでの設定方法
VLAN Trunkの設定を利用する。
vDSにおいてはTrunk RangeとしてVLAN IDを柔軟に設定・指定することが可能となっている
vmnicでのVLAN統計情報の取得
VGTを組んでいるときに、想定通りのVLANで疎通出来ないことがしばしばある。
その際にVLAN統計情報を有効化することでvmnicで流れるVLANパケットの情報を得ることができる
※有効・無効等の手順については冒頭の関連KBを参照
VLAN統計情報はデフォルトで無効化されており、そのままで情報を取得することができない
以下のコマンドで有効化ができる
本環境はVLAN
50とVLAN 60でGuest Taggingの疎通をテストしている
Pingテスト前の統計情報は以下となっている
それぞれのVLANでPingを実行する
Ping実行後に書く各VLANのパケット数が増加していることが確認できた。
以上。
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